ただ空間がほしい人たちの空間は
No.5 - 2009/07/04
この前、学校の図書館で勉強をしていたら「静かにしてくれませんか」と言われた。どうもものを書く音がうるさいらしい。おそらくぼくの筆圧が強いこともあるのだろう。
図書館で自習は行うべきなのか、といった議論が静かに盛り上がっているらしい。その議論に参加している人たちの文を読んで、ぼくも「どうなのかなあ」と考えてみたりするのだが、こればかりはケースバイケースなんじゃないかと思う。
図書館での自習はやめてほしい、という人は次のような理由からそう言っているのだろう。ひとつめに、この文のはじめに書いたとおり騒音を立てる原因になるから。ペンの立てる音なんかたかが知れているだろう、というのは筋違いだ。図書館はきわめて静かなところ、小さい音こそ目立つのだ。ふたつめに、場所を占拠するから。自習を許容した結果、図書館なのに本を読むスペースがないというのは本末転倒である。
ぼくの地元の市立図書館では、図書館内での自習を禁止している。一方で、自習室を開室している。隣の市の図書館でも同様の対応をしている。ちなみに地元の市の自習室には受験のときにいちど足を運んだが、暖房が異様に強くて頭がくらくらしたのでそれ以来行っていない。どうでもいいな。
少し話がずれるのだが、次のような意見を見つけた。
飲食できる、勉強できる、お話しできる、サロンもしくはカフェ的なものが併設されたらサイコーだと妄想した。
はてなブックマーク - 丸山高弘の日々是電網 The First. : 公共図書館が、勉強する人を追い出してどうするの?
最近のツタヤはレンタルビデオより書店に力を入れているみたいで、大型書店を次々と開店している。そしてその書店にはいつもスターバックスコーヒーが隣にある。そしておそるべきことに、店内の書籍はたとえ未精算でもスタバに持ち込んでOKだというのだ。立ち読みならぬ座り読みを推奨しているのである。しかもコーヒーつきで。とれない汚れの原因となるから、本と飲食物というのは禁断の組み合わせではなかったのか。まあ商業的にはうまくいっているんだろう。もし本に汚れがついたときにどういう対応をするのかはわからないけど。これこそまさに、引用した意見に合致する空間ではないのだろうか。
こういう世の中こそ空間を売るビジネスが流行するのかなあと無節操に思ったりするのだが、そんなありきたりな考えはもうほかの誰かが気付いているようで、有料自習室なんてものもあるらしい。自習室に金を払うとは、ぼくの金銭感覚ではとうていありえないのだが、静謐な空間はそれほどまでに価値があるということなのだろうか。
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